Aki Yamanaka

土佐典具紙職人との出会いをきっかけにちぎり絵の世界に入る。現在のちぎり絵をより発展させるため独自の手法を研究、和紙を繊維の域まで解し作成する細密表現を得意とする。Aki Yamanakaの作品は、一言で、端的に「ちぎり絵」と形容してしまうには、その工程はあまりに狂気的なまでに繊細で、途方もない時間と手数によって成っている。それは、ある意味 「ちぎり絵」のこれまでの機念を覆すものと言っても過言ではない。漉き上げられた、無数の繊維の集合体(シート)である和紙を、繊維の状態まで再度ちぎり(解き)植毛するかの如く一本一本の繊維を、動物の体毛に見立て、具象に再構築する。圧倒的な「解像度」を持った繊維のタブロー。素材となっている土佐典具帖紙が既に途方もない下処理と作業の産物であることを考えると作品にかけられた狂気的なものづくりへの執着も窺える。

Instagram:@aki.yamanaka_tengu

 

[ 略歴 ]
1985 高知県高知市生まれ、同地在住。
2011 ちぎり絵を開始する
2019 天皇皇后両陛下、形子女王殿下への献上品として作品を献上
2020 作品『不撓不屈」第33回全国和紙画展 金賞受賞
2021 作品『蛋知之士」第34回全国和紙画展 大賞受賞
2023 初個展「紙の解像度 PaperResolution@OKYAKU
2023 グループ展「okyaku editorial marketissue02@OKYAKU
2023 UROCOキュレーション「inanimatescenery, animatescenery.@Chiang Mai, Thailand
2024 個展「 “APureGazer” 紙の解像度 その弍 -PaperResolution Ⅱ@川風のガーデン & Quarter Room